京都一人旅~森見登美彦の聖地巡礼をしよう!~
私は読書が趣味なのですが、とりわけ大好きな作家さんがいます。
それが、森見登美彦先生です。
⇒http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E8%A6%8B%E7%99%BB%E7%BE%8E%E5%BD%A6
で、今年の春頃、新作出版後の握手会で
『森見さんの作品のスポット巡りをしたいのですが、どこがオススメですか!?』
と聞いたところ、
『う~ん、、、小説に書いてるところ全部かなぁ、、、』
とおっしゃったので、今回はできる限り全部回ろう!と(笑)
ただ、日程の都合で日帰り(車内2泊)にせざるをえなかったので、弾丸ツアーです。
これからスポット巡りを考えている人の参考になれば嬉しいので、私のプランを詳しく載せておこうと思います☆☆
(スポットの写真も載せているので、生で見るまで見たくない!という方は画像を非表示にしてご覧くださいm(_ _)m)
今回のメインスポットは、【京都大学】にしました!
『夜は短し歩けよ乙女』を読んでからずっと京大の学園祭に行きたかったので、
黒髪の乙女になりきって学園祭を楽しむのがテーマです。
旅のお供(お手製MAP)
それではSTART!!!
11月20日(水) 23時に新宿から夜行バス出発。(トイレ付きの女性専用車で3700円でした!格安!)
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11月21日(木) 朝6時に京都駅到着。トイレが激混みでした。
市バスで移動するためバス停留所に行くと、大量のバス停があってどれに乗ればいいのかさっぱり分からない!!看板も分かりづらく、案内所はまだ閉まっていて、30分くらい迷ってました。。。調べていけば良かった。
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7時 市バスで下鴨神社へ。古本市が開かれるところです。『四畳半神話大系』では明石さんが店番をし、『夜は短し~』では黒髪の乙女が“ラ・タ・タ・タム”を探し歩いています。(余談ですが、この絵本は実在するのですね!)
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そのまま参道を歩いていき、糺の森へ。
『有頂天家族』では下鴨一族が暮らし、『夜は短し~』では李白さんが住む三階建電車があります。
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さらに進むと、鴨川デルタに到着!
朝は人が少なくて、一人でゆっくり綺麗な川を眺められました。
ここは、『太陽の塔』で鴨川ベリに等間隔で座るカップルに“私”が嫉妬したり、『有頂天家族』で矢三郎がくすねた赤玉ポートワインを飲んだり、『四畳半神話体系』で樋口師匠がデルタの突端に立って煙草を吹かしたり、映画サークルに“私”たちが花火を打ち込んだりした場所!!!大活躍スポット☆
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8時半になると出町商店街が開くので、出町ふたばで豆餅を購入。
出町商店街には『有頂天家族』の赤玉先生が住んでいて、豆餅は樋口師匠のご所望品のひとつ。行列売り切れ必至らしいけど朝一なので余裕でした!
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『有頂天家族』で母君が雷から隠れている加茂大橋を渡って、『四畳半~』で明石さんと私が夕食をともにする“レストランまどい”の前を通って、
『夜は短し~』で「ナカメ作戦」が繰り広げられたり、『四畳半王国見聞録』で数学氏の「プロジェクトSHIBA」を行った、百万遍交差点へ。
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続いて、『有頂天家族』でもっともらしい偽史を書き散らす長老がふはふはの毛玉となって転がっていたり、『四畳半王国見聞録』で阿弥陀堂で鈴木が雨宿りした、知恩寺を参拝。
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9時 そのすぐ近くにある“進々堂”という喫茶店で朝食。
『夜は短し~』の最後で、ようやく先輩と黒髪の乙女が初デートをする待ち合わせ場所!(京都に何店舗かある有名店らしい。)ここの描写が好きなのですが、お店自体もすごく良い雰囲気でした☆
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歩いて“哲学の道”へ。
地図で見ると遠いけど、実際思ったより近かったです。徒歩10分くらい?哲学の道自体は、かなり短い!哲学に耽ろうと思ったらすぐ終わっちゃいます(笑) 隣にいた女子高生が、「人生とは如何なるものか?」と言っていました。わかりません。ここは『新釈 走れメロス』や『四畳半~』に登場します。
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10時半 いよいよ京都大学に潜入・・・!
学園祭初日のため、一般客はとても少なかったです。一人で周るのはかなり恥ずかしい。。黒髪の乙女の度胸、恐るべし。でも、せっかく来たからには黒髪の乙女と同じことがしたい!と思い、人生初の一人お化け屋敷や、映画・落語鑑賞などなど満喫しました。詳しくは別記事にて。
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最後に下鴨幽水荘のモデルとなっている“吉田寮”を見学して京大を後にしました。
『四畳半~』や『聖なる怠け者の冒険』でお馴染みの場所です。かなりボロボロで、廃墟かお化け屋敷のようでした。こんな所に住んでる京大生・・・・・
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16時 吉田神社をチラ見して、しばらく歩いて、『有頂天家族』の天狗たちが止まり木にしている魔王杉のある熊野神社を見て、偽電気ブラン工場があるとされる“関西電力(株)夷川発電所”へ。レンガ造りで綺麗な建物でした!
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ここからしばらく歩くと川沿いに「四畳半統括委員会」の三浦さんが約束をすっぽかされた待ち合わせ場所の“高山彦九郎の像”がありました。
最近、ドラマ『半沢直樹』や映画『謝罪の王様』で土下座が流行っているので、ホットなスポットですね。
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橋を渡ると『四畳半~』で小津が樋口師匠への貢物として「幻の超高級亀の子束子」を探した“内藤商店”があり、さらに進んでかに道楽の手前を右に曲がると、寺町通りに『聖なる怠け者~』で小和田君と後藤所長が通う“スマート珈琲店”がありました。
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ここからまたしばらく歩き、『有頂天家族』でへそ石に化けたへそ石様がいる“紫雲山頂法寺六角堂”に行ったのですが、17時で閉まってしまい参拝できず。。無念。。。
すぐ近くにあるらしい“洛天会ビル”も、どれだか分かりませんでした。
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続いて、大極殿本舗で『四畳半~』で“私”が一人で食べるカステイラを購入。
『聖なる怠け者~』の浦本探偵事務所らしきビルを見て、ぽんぽこ仮面のお面をかぶりながら“八兵衛明神”へ。すごく細い小路で、最初全然見つかりませんでした。
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18時半 橋のたもとで『有頂天家族』の矢三郎が赤玉先生の恋文を矢に括り付け、鴨川沿いの納涼床にいる弁天の扇へ射った四条大橋を渡りつつ、弁天が踏み台にした東華菜館、レストラン菊水、南座の前を通り、『宵山万華鏡』の舞台であり『有頂天家族』の矢三郎一家が初詣に訪れる八坂神社を参拝。『太陽の塔』で“私”が足を運んだ祇園会館を見てから、『夜は短し~』で黒髪の乙女が足を踏み入れた、「めくるめく大人世界」先斗町界隈へ。
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次に『聖なる怠け者~』で小和田君がぽんぽこ仮面によって校庭で椅子に縛りつけられた“立誠小学校”を訪れましたが、残念ながら現在は映画の資料館?になっており、校庭は封鎖されていました。
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19時半 前々から行きたかった、『夜は短し~』で黒髪の乙女が訪れる“月面歩行”(実名はbar moon walk)というバーへ。
実はチェーン店?で京都に数軒、東京にも店舗があるんですが、森見さんが訪れたのであろう1番古い店舗に行きました。店員さん曰く、女性の一人客=森見さんファンらしく、月に1人は訪れるそうです。カクテルは数え切れないくらいの種類があって、すべて200円でした☆安いのにオシャレ!さらにファンのためにメニューにはない電気ブランを用意してくれていて感激しました!!楽しい時間を過ごさせていただいたので、是非また行きたいです。
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21時半 四条河原町周辺を散策しつつ、祇園四条駅から電車に乗って稲荷駅まで行き(伏見稲荷駅でも伏見駅でもないので注意です!)、最後のスポットで『きつねのはなし』に出てくる伏見稲荷大社を参拝。夜で辺りは真っ暗でしたが、伏見稲荷大社は赤い鳥居がたくさんあってライトアップもされており、とっても綺麗でした!むしろ夜の方がオススメかもしれません。
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22時半 京都駅に戻り、再び夜行バスに乗って翌朝6時半に新宿に帰ってきました。
弾丸でしたが、かなり充実した大満足な旅になりました!!
ちなみに、今回スポットを巡る上で非常に参考にさせていただいた森見登美彦MAPがあります。
⇒https://www.google.com/maps/ms?msid=205736486297267672924.0004e88977896579f63d7&msa=0
京大のSF研究会?の方が作成された地図だと思いますが、ありがとうございましたm(_ _)m(文章も多々お借りいたしました。)